【調査・研究】
 2024.02.13 甲府税務署跡地煉瓦塀 1908年(明治41年築)

甲府市中心部の鶴舞城の南側にある旧甲府税務署跡地に残る煉瓦塀の調査に、我々煉瓦研究ネットワーク関東が協力してきました。
その研究成果により歴史的な意義が認められ、当初取り壊し予定だった煉瓦塀の一部保存が決まりました。
2023年9月8日の山梨日日新聞で、調査の様子が報道されています。

 

また、2024年2月13日にも行われた調査の模様も、山梨日日新聞で報道されています。

 

紙面の写真がはっきりしないので、以下の写真が山梨日日新聞のwebに掲載された写真です。
写真出展:山梨日日新聞web記事

 

私たちグループは以下のような活動を実施してきています。

回数 実施日 内容 地域
1 H24.06.30 第1回巡見
日野市内の煉瓦構造物ほかを見学
日野市
2 H24.11.18 第2回巡見
品川白煉瓦の観察と品川区の
煉瓦構造物を見学
品川区
3 H25.2.24 第3回巡見
八王子市内の煉瓦構造物の見学
八王子市
4 H25.5.26 第4回巡見
上野・荒川区周辺の煉瓦構造物を見学
台東区・
荒川区
5 H25.12.7 第5回巡見
神奈川県猿島・横須賀出土煉瓦の
見学会
横須賀市
6 H26.7.6 第6回巡見
山梨県八ツ沢発電所と
その周辺煉瓦構造物の見学
大月市・
上野原市
7 H26.12.14 第7回巡見
千代田区新永間市街鉄道高架線の見学
千代田区
8 H27.05.16 第1回研究例会
『鉄道と煉瓦』小野田滋先生
台東区
芸大1号館
9 H27.11.08 第2回研究例会
横浜の煉瓦
横浜都市発展記念館
10 H28.06.26 第8回巡見
福生市周辺の煉瓦構造物
昭島市・福生市
11 H28.06.26 煉瓦研究ネットワーク東京設立総会 福生市石川酒造
12 H28.09.03 第3回研究例会
煉瓦調査や刻印煉瓦集成・文献集成について
台東区
芸大1号館
13 H28.10.10 交流会
公開セミナー 発掘された小原台堡塁に参加
横浜市南公会堂
14 H28.11.19 臨時研究会
『品川産業事始』見学会
品川区立品川歴史館
15 H28.12.04 第9回巡見
大磯町郷土資料館他
大磯町

 

地図

 

 

私たちの研究の成果を2014年12月号の考古学ジャーナルに特集記事として発表しました。

1考古学ジャーナル

地域郷土誌『多摩のあゆみ』で多摩地域の煉瓦の特集が組まれ、当グループのメンバーが中心となって寄稿しました。

多摩のあゆみ表紙

第159号 平成27年8月15日発行(季刊)

『多摩の歩み』

◆特集 多摩のレンガ

東京における多摩地域の煉瓦生産の特徴/斉藤進

甲武鉄道のルート選定とレンガ構造物―『山口清之助日記』より―/清野利明

甲州街道のレンガ歩道/髙橋秀之

日野レンガ見て歩き帖―「現役」の近代化遺産を訪ねて―/大石絵里子

八王子のレンガ構造物/中村明美

明治期の耐火煉瓦とその使用法―東京の工場で生産された耐火煉瓦を中心に―/中野光将

 横浜・横須賀の煉瓦と製造元/野内秀明

東京の鉄道建設と煉瓦/小野田滋

『多摩のあゆみ』について以下たましん地域文化財団さんのホームページから引用させていただきました。
昭和50年(1975)11月、当財団の設立母体である多摩中央信用金庫(現・多摩信用金庫)が店頭で無償配布する「茶の間の郷土誌」として創刊されました。以来、年4回発行の季刊誌として、東京都の西部に位置する多摩地域の歴史・民俗・地理・自然などをテーマに、論考や情報などを掲載しています(A5判、毎号120頁前後、発行部数14,000部)。

多摩のあゆみをご希望の方は、多摩信用金庫さんの本支店にて無料で配布されています。

発行者である『公益財団法人たましん地域文化財団』さんは、多摩中央信用金庫(現・多摩信用金庫)の多摩文化資料室を母体として、同金庫により平成3年4月に設立され、平成24年4月に公益財団法人に移行された財団で、郷土史を伝える『多摩のあゆみ』を発刊するほか、『たましん歴史・美術館』、『たましん御岳美術館』を運営されています。